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走塁を極める!~一流のランナーへ⑥<一塁走者の盗塁の極意>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第六弾!! 今回は、 「一塁走者の盗塁の極意」 についてお話していきます。 ◆盗塁の成功率を上げるには?    ・3Sのレベルを上げる  (スタート・スピード・スライディング)    ・情報を手に入れる  (投手の癖・けん制の質・捕手のレベル)  ・反復練習で成功体験を積む  (アウト・セーフの感覚をつかむ) この考えをもとに、それぞれの視点について話します! 「3Sのレベルを上げる」 ◆スタート  リード時の姿勢  骨盤を使ってのスムーズな体重移動  スタート姿勢 ◆スピード  走り出しの足運び  スピードに乗る地面反力の受け方  スプリントの走り方 ◆スライディング  スピードを落とさない足運び  スタンディングまでの動き ※ヘッドスライディングでの戻りも  「情報を手に入れる」 ◆投手の癖  初動の箇所を見つけることで、動き出しに関わる筋肉の動きや、牽制との区別化を図る。  ボールを持つ時間や頭の動き、牽制の最大回数などの情報を根拠にスタートを切る。 ◆牽制の質  最大スピードの牽制を引き出す。    最大回数の牽制を投げさせる。 ◆捕手のレベル  能力を知る(肩力、送球精度、ブロック)     盗塁の成功率が高い変化球の配球を読む。 この情報を知るという視点は、試合前のブルペンやアップの時点からです! また、 見せるプレーなのか、癖なのかを見極める ことも重要です! 緊張していないときほど、普段のプレーが見えるので、バッテリーはブルペンの時点から観察しておくと良いです! 「反復練習で成功体験を積む」 ◆体験から成長する!  盗塁練習、実践練習の中で、リードやスタートを切る練習を繰り返し行うことで、セーフとアウトの感覚をつかむ!  経験値を増やすことで、スタートすることから、キャンセルすることを取り入れて、 アウトにならない走塁へ とレベルアップしていきます!  先の二つの内容は練習で、最終的には、 実践の中での成功体験をどれだけ積むか です!  本番ではこのどれか一つでも当てはまることで、自信をもってスタートを切れる選手になります!  日頃から視点について伝え、走塁・盗塁練習に取り組みましょう!  

走塁を極める!~一流のランナーへ⑤~<一塁走者の走塁2>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第五弾!! 今回は、 「一塁走者の走塁2」 についてお話していきます。 「ディレード」 ◆リード幅     目安の距離は、4m30cm  通常と変わらないリード幅。  シャッフル2歩で、スタートを切る!    捕球のタイミングでスタート!    捕球までに大きく出る!   通常スタートが難しい、肩の良い捕手や二遊間のカバーの動きを見て、仕掛けます!    左打者の時に仕掛けると、捕手の視界を遮りやすいです!  打者としては、踏み込むことで、よりスタート地点を見にくい状況にすることで成功率を上げるアシストができます! 「ワンゴー」 ◆リード幅    目安の距離は、4m00cm  通常より半歩分狭く。  牽制をさせないリード!    投手が動く瞬間に、スタートを切る!    牽制、投球関係なくスタート!   ギャンブルに近いが、牽制がないことやカウント、打者への集中力が集まってるとき、根拠ををもってサインを出す!  また、投手の牽制パターンやクセが分かっていれば、スタートも切りやすくなり、成功率が高くなります! (※一塁手の送球への動きが遅い場合は、迷わずスタートを切ることで、進塁の可能性が上がります!) 「偽走」 ◆リード幅    目安の距離は、3m80cm  通常より1歩分狭く。  牽制をさせないリード!    捕手に、リターンの牽制をさせる!    5歩スタート、捕球と同時にバック!   守備や捕手の意識を向けたいときに使用する!また、打者へ集中しきれない時や変化球を投げにくくすることが目的です!  また、一塁手の動きが甘い場合は、牽制を投げさせることで、次の塁へ進塁するチャンスが増えたり、バントの成功率が高まったりする状況ができます! どのパターンも、相手の情報を引き出すことで、序盤からプレッシャーをかけやすくなります! また、パターンをもっていることで、次の塁への進塁のイメージが湧き隙を突いた走塁につながります! 実践的な練習で、成功体験をつみましょう!  

走塁を極める!~一流のランナーへ④~<一塁走者の走塁>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第四弾!! 今回は、 「一塁走者の走塁」 についてお話していきます。 「走塁・盗塁」 ◆二塁へ向けての走り  投手と捕手が見にくいため、ボールの行方を知る情報として二遊間の動きも重要。  視野を広げること、 目だけでボールや野手の動きを見る ことをクセづけましょう。  打者を立てた時は、ヒッティング時、 捕手のみの場合は、キャッチング時をチェックするようにしましょう!  (実践バント練習では、バント、エバースが混在するので、この二つの視点があると判断が良くなります!)  また、二塁でタッチプレーかオーバーランの判断をコーチャーを見てできるように練習からチェックポイントをつくる! (※チェックポイントは、コーチャーにも分かりやすくするために、マーカーやコーンを置く) 「ワンウェイ」 ◆リード幅  目安の距離は、4m80cm  通常より半歩分広く。  戻り100%のリード!  投手の気をひきつけ、牽制をさせる!  二次リードは、一歩戻りシャッフル!  多用するのではなく、投手のテンポや左投手の時、捕手の意識を向けたいときに使用する!  データが少ない投手は、どこまでのリードでけん制を投げてくるのかも図れるので、全選手がパターンとしてできると良いです!  消極的ではなく、積極的な走塁につながげるために、まずは 「自信をもってリードが出れる!」 という感覚を身に付けさせていきましょう!  

走塁を極める!~一流のランナーへ③~<一塁走者の基本>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第三弾!! 今回は、 「一塁走者の基本」 についてお話していきます。 ◆リード幅     目安の距離は、4m30cm  自分の身長に合わせて、2歩プラス、ヘッドスライディングの距離になるように出ます。  遠すぎると帰塁時、ベースに届かない可能性があります。    逆に、近すぎると思い切って戻れず、帰塁時にケガ(突き指や脱臼など)をするリスクが上がるため、ベストな距離を見つけましょう!   一定のリード幅を保つポイントは、三塁ランナーコーチャーを目印にすることです!    投手の先に同じ位置に見えるようにすれば、リード幅をベースを見ずに確認することができます! ◆基本姿勢    基本はパワーポジションの姿勢!    スタートしやすくするために、 右足は、半足分下げておく。  頭の位置が、前に出ると動き出しが遅くなるため、前傾姿勢ではないかのチェックが重要。    手は膝ではなく、 腸腰筋を触っておく と、走り出しに使う筋肉への合図になりスムーズに動けます!  ※腸腰筋は、股関節周りの筋肉です。  (バレーボールの選手がサーブレシーブに瞬時に反応できるように、構えるときに触るのを参考にしています。) ◆二次リード  様々なパターンがあります。  基本は、 投球に合わせてサイドステップで、ゴーやバックに対応できるように2~3歩出ます。    ・打者のヒッティングに合わせて、ゴー    ・捕手の捕球に合わせて、バック  一塁ベースに背中を向けてしまわないように注意しましょう。 (※帰塁するための、体重移動がスムーズにできなくなります。) 今回は、ルールや最低限の身に付けておきたい動きについてまとめました! 次回は、一塁走者の盗塁や走塁について詳しく書いていきます!

走塁を極める!〜一流のランナーへ②〜<打者走者の基本>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第二弾!! 今回は、 「打者走者の基本」 についてお話していきます。 ◆スイング後  打者は、スイング後にバットをその場に置いていくと、三塁走者の走路を妨げてしまう可能性があります。  そのため、 日頃から一塁側にバットを置く ように、マーカーや印を作っておきましょう!  初心者は、身に付けるのに時間がかかるので意識的に行わせましょう。 ◆駆け抜け    打者走者は、打球によって走り方が変わります。  基本的には、内野にゴロが飛んだ場合は、一塁を駆け抜けます。また、フライについても基本は駆け抜けです。  見える打球は自分で確認しますが、 背中側のプレーは、コーチャーの指示 を仰ぎます。 ◆駆け抜け後  駆け抜け後は、打球を確認し、進塁を試みるかの判断を走塁練習の際には意識してみましょう!  また、駆け抜け後に、あまりに白線上から離れてしまうと、二塁までの距離が遠くなってしまうので、止まる場所なども カラーコーンを置いて意識させる と良いです。 ◆駆け抜け後ルール  ルールとしては、ファールゾーンに出る必要があるわけではなく、 次の塁への進塁意思が見られた場合 、ベースについていなければ、タッチアウトの対象になります。 気を付けましょう!  エラーや別のプレーが起きているときにこの状況が生まれる可能性があります。 ◆オーバーラン  外野に打球が飛んだ場合、二塁を狙います。その際に行うのが、オーバーランです。 スピードがゼロになる前までに、打球判断を行い、ゴーかバックを決定します。 ※オーバーランとは、二塁に行くのを止めるために行います。  決してリードを出る感覚で行いません。ゆっくりオーバーランを行うと狙われます。

走塁を極める!〜一流のランナーへ①〜<走りの基本>

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走塁を極める!~一流のランナーへ~ 第一弾!! 今回は、 「走りの基本」 についてお話していきます。 ◆走塁への考え   花巻東高校の「権利と義務」 の話がありますが、ボールがバットに当たってフェアグラウンドにとんだら、走る権利と義務が生じます。  打者は、4秒以内に一塁を駆け抜ける。そのタイムを求めて、走りを速くしていきます!  走塁のスタートは、バットを振ることから!  そして、打球が飛んだら、全力で一塁へ走る!  これが基本になります! ◆基本の考え  攻撃の武器となる走塁   レベル1は、まずは全力疾走  レベル2は、次の塁を狙う  レベル3は、次の次の塁を狙う 段階を追って、レベルを上げていきます! まずは、全力で走ること! これを土台にすることで、次のレベルにつながります。 緩めて走っているうちは、次の塁への可能性はゼロです! 全力で走るからこそ、時間が生まれ、焦りが生まれ、スキが生まれるのです! チーム全員が、全力で走ることが重要です!   ◆走りの基本!    野球という競技の中で重きを置いて練習するチームは、そこまで多くないように感じます。  しかし、走塁は、ヒットゼロでも点が入る技術になります。  また、打撃と組み合わせることで、より得点力が増す能力になります。  取れる点を確実に取り切るためにも、走塁を鍛えていきましょう!   走塁についての考えと、方法を今回のシリーズでは紹介していきます!