チーム経営～選手と監督の思考⑧～＜監督が試合までにすべきこと＞

チーム経営〜選手と監督の思考⑧〜

第八弾！！

今回は、「監督が試合までにすべきこと」についてお話していきます。

スポーツや勝負事は、準備で勝負が決まるといっても過言ではない部分が多々あります。

その中でも、監督が行っておくべきことについてお話します。

◆選手の調子を見る

　毎日見ることで、ベストな状態を見極めることができます。
　特に同じ練習をしているところを見ると、体や心の状態が分かります。

　そして、多くの情報をもとに、選手の誰もが納得のいく選手起用をすることが重要です！

　また、大会前になると体の痛みを隠して練習を行う選手がいるため、悪化する前に発見することを心がけてみましょう。

　特に、中学生～高校生のような成長期は、毎日感覚が少しずれたりします。前と同じようにプレーしようとして、違和感を感じるようなら、無理をせずプレーをすることを心がけさせましょう。

◆情報を集める

　球場の雰囲気、グラウンドの特徴などの環境イメージしやすくする情報を集めて提供する。そのことによって、本番に近い感覚をもって練習に取り組むことができます。
　
　特に、相手チームの情報として、投手について知れるのは、対策の一つになります。

　持ち球やクセ、勝負球などの一つがわかると、そのポイントに絞った対策や戦術を用意することができます。

　また、打者の初球打ち、速球か遅球のどちらが得意かを見極めることで、有利な勝負ができます。

（スコアブックの見方にもつながります。スコアのつけ方が細かければ、細かいほど有益な情報になることは間違いありません。）

　すべてを信用するのではなく、その選手の特徴や試合の流れ、点差なども考えると、より正確な情報になります。

　野球において、アナリストといった役割を担えるのは、スコアラーです。

この人選も重要であるため、人数が少ないチームの監督でもスコアを書きながら采配を行うと良いと思います。

◆状況の想定

　様々な場面設定や状況設定による最善の策を練っておくことで、落ち着いた采配を行うことができます。

　また、選手には事前に打診することができ、心の準備ができた状態で待たせることができるので、結果に結びつきやすくなります。

　勝利へのパターンの模索。得点パターンや投手の継投パターンを作ることで、「勝利への方程式」がチームに出来上がります。

　ミーティングでの話をする内容を準備しておきます。その場では、伝わり切らなかったり、盛り上がりに欠ける言葉になってしまいかねません。

　選手の表情を見て言葉は選びますが、ミーティングでその日の目標となる方向性は示すことができるように、準備しておくと良いです。

　試合当日の動きを計画しておきます。
準備と確認をしておくことで、無駄な時間が無くなり、余裕をもって作戦を伝えることができます。

　焦りが最も危険な状態です。
心に余裕のある状態を作るためにも、計画を考えておくことが重要になります。